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小向八王子祭

毎年8月13日に小向地区で行われている祭りで、「たいまつ祭り」とも「はだか祭り」とも呼ばれ、朝日町の無形民俗文化財に指定されています。  

この祭りの起こりは、江戸・享保の頃(1716~1735)、小向に疫病が流行し、悪病神の退散を八王子神に祈り、藁松明に火をつけて叩きあい退散させたのです。  八王子神とは、天照大神(あまてらすおおみかみ)と須佐之男神(すさのおのみこと)の子どもにあたる五男三女の神様で小向神社に祭られています。

 夕方、祭車に乗せた直径一m、長さ二mもある大太鼓と鉦二個を打ち鳴らしながら、小向地区を練り歩き小向神社の参道へ向かいます。  神社の参道にさしかかると松明に火をつけて、松明を先頭に大太鼓と鉦二個を打ち鳴らしながら、小向神社の境内へ進み拝殿に大太鼓を奉納します。  昭和49年7月の名谷山の山崩れが発生までは、JR関西線の踏切を越えたあたりで松明を持って待ちかまえていた人々は、祭車が近づいてくると一斉に松明に火をつけ、神社の境内を経て約4丁(400m)の山道を火の粉を散らしながら登り名谷山の山頂の平地へ、その後ろから大太鼓と鉦を担ぎ、打ち鳴らしながら続きます。  やがて高さ5m、直径2mの大松明に火がつけられ燃え上がり、火が消えると大太鼓と鉦を打ち鳴らしながら下山します。

 そして拝殿で宮司さんから火種をもらい、神社境内で裸になった青年と中老が二組に分かれて、両手に握った藁松明に火種から火をつけて叩き合い、人に取り付いている悪霊や病魔を追い払います。

 最後に高さ5~6m、直径2mの大松明に火をつけ、大火柱を上げ、盛夏に多い疫病を火柱と共に昇天させる神事です。  昭和の初め頃、この祭りを中止したところ伝染病が流行したため、戦時中も休むことなく続けられていました。

*JR(当時は国鉄)関西線は明治27年に開通し昭和47年に複線化されました。昭和50年代に住宅開発されるまで、線路の西側は一面みかんや桑等の畑や山で道も舗装されていない細い道でした。

表紙 八王子祭り

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